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自由な芸術と歴史の街、ベルリン。しかし、その広大な公共交通網や無数の観光名所を前にすると、どこから手をつければ良いか戸惑うこともあるでしょう。そんな時に旅行者の強い味方となるのが、市内の交通と観光がセットになった「シティパス」です。
中でも特に人気の高い2つのパスが、「ベルリン・ウェルカムカード」と「イージーシティパス・ベルリン」です。一見すると名前も機能も似ているため、どちらを選ぶべきか悩む方も少なくありません。このガイドでは、それぞれのパスの決定的な違いを分かりやすく解説し、あなたの旅行スタイルに最適な一枚を見つけるお手伝いをします。
両パスの共通点
まず、基本的な機能として、どちらのパスも以下の共通点を持っています。
公共交通機関が乗り放題:
有効期間中、Sバーン、Uバーン、バス、トラムを含むベルリン市内の公共交通機関がすべて無制限で利用できます。
期間とゾーンを選択可能:
48時間券から6日券まで、滞在日数に合わせて有効期間を選べます。また、ベルリン市内中心部のABゾーン、ポツダムやベルリン・ブランデンブルク国際空港(BER)を含むABCゾーンから選択が可能です。
シティマップとガイドブック:
パスには、市内の地図と割引特典が掲載されたガイドブックが付属しており、旅の計画に役立ちます。
決定的な違いと選び方のポイント
ここからが重要です。あなたの決断を左右する、両パスの決定的な違いは「割引特典の特性」と「お子様の同伴規定」にあります。
1. 割引特典の特性(「博物館島」が鍵)
ベルリン・ウェルカムカード:
「ベルリンの主要な観光名所を効率よく巡りたい」という方に最適化されています。テレビ塔やドイツ歴史博物館など、200以上の圧倒的な数のパートナー施設で割引が受けられます。
最大の魅力:
なんといっても**「博物館島(Museumsinsel)」の無料入場オプション**です。72時間券以上でこのオプションを選択すれば、ペルガモン博物館をはじめとする世界的に有名な5つの博物館すべてに無料で入場できます。博物館巡りが目的の方にとっては、他の何にも代えがたい特典です。
イージーシティパス・ベルリン:
こちらも多様な割引を提供していますが、提携先の数はウェルカムカードに比べて限定的です。ただし、特定のレストランやツアーなど、ご自身の旅の目的とイージーシティパスの提携先が合致する場合には、こちらの方が価値の高い選択となることもあります。
2. お子様の同伴規定
ご家族での旅行の場合、これは非常に重要な比較ポイントです。
ベルリン・ウェルカムカード: 家族旅行者に非常に手厚い規定です。大人1名のパスにつき、6歳から14歳までのお子様が3名まで無料で公共交通機関に同伴できます。これにより、交通費を大幅に節約できます。
イージーシティパス・ベルリン: 規定は厳しく、無料で同伴できるのは6歳未満のお子様のみです。6歳以上のお子様は別途割引乗車券を購入する必要があるため、お子様連れのご家族にとっては、ウェルカムカードの方が経済的です。
結論:どちらのパスを選ぶべきか
「ベルリン・ウェルカムカード」は、次のような方におすすめです。
旅行の主目的が**「博物館島」の鑑賞**である方
6歳から14歳のお子様を連れたご家族
ベルリンが初めてで、主要な観光名所を幅広く訪れたい方
最も提携先が多く、包括的で安心感のある選択をしたい方
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「イージーシティパス・ベルリン」は、次のような方におすすめです。
お子様同伴ではない、個人または大人のみのグループでの旅行者
目的のレストランやツアーなどの割引提携先が明確にある方
割引特典はあくまで付加価値と考え、主に公共交通機関の利用を目的とされる方
[WAUGで「イージーシティパス・ベルリン」を予約する]
最終的に、どちらのパスも優れた価値を提供しています。重要なのは、ご自身の旅行スタイルを理解し、優先順位を決めることです。あなたにぴったりのパスが決まったら、ぜひWAUGでスムーズに予約し、スマートなベルリンの旅をスタートさせてください。