

2025.11.16Directed by Jeremy
スペイン・カタルーニャ州の州都バルセロナは、アントニ・ガウディの建築で有名ですが、それ以外にもヨーロッパ芸術の流れを一目で知ることができる多彩な博物館と美術館が満載の都市です。芸術的なインスピレーションを満たしてくれる、バルセロナの必修文化空間5か所をワグがご紹介します。
1. バルセロナ モコ美術館 (Moco Museum Barcelona)

アムステルダムに続きバルセロナに開館した**モコ美術館(Moco Museum)**は、現代美術界のトレンドを最も早く知ることができる場所です。バンクシー、アンディ・ウォーホル、サルバドール・ダリなどの有名作家の作品と共に、NFT、デジタルアートなど革新的な現代芸術に焦点を当てており、特に若い感性の旅行者に人気が高いです。
2. バルセロナ カタルーニャ美術館 (MNAC)

モンジュイックの丘の上に位置する**カタルーニャ美術館(MNAC)**は、カタルーニャ地域の1,000年の芸術の歴史を総覧するスペイン最大級の美術館の一つです。特に世界的な水準のロマネスク壁画コレクションを所蔵しており、ゴシック、ルネサンス、バロック時代を経て現代に至るまで、多様な芸術作品を時代順に鑑賞できます。
3. バルセロナ ヨーロッパ現代美術館 (MEAM)

ゴシック地区にある**ヨーロッパ現代美術館(MEAM)**は、ユニークにも「21世紀の具象美術」に焦点を当てています。抽象美術が主流の現代美術界において、具象(Figurative)作品、すなわち実際の対象を認識できるように描かれた作品のみを展示することで独自の地位を確立しています。古典的な技法で現代的なテーマを表現した作品に出会うことができます。
4. バルセロナ アントニ・タピエス美術館 (Fundació Antoni Tàpies)

カタルーニャ出身の世界的な現代芸術家アントニ・タピエス(Antoni Tàpies)の作品世界を集中的に紹介する空間です。アントニ・タピエス美術館の建物自体も非常に個性的で、タピエス特有の質感と素材を活用した非定型的で実験的な作品を通じて、20世紀後半のカタルーニャ芸術の流れを理解することができます。
5. バルセロナ現代美術館 (MACBA)

ラバル地区に位置する**バルセロナ現代美術館(MACBA)**は、1940年代以降の現代芸術に重点を置いた場所です。白色のモダンな建物デザインが印象的で、主にカタルーニャとスペインの現代芸術家の作品を通じて社会的、政治的なテーマを探求しています。実験的で前衛的な現代芸術の傾向を見たいなら訪れてみてください。